滝沢演舞城2007(7月4日)

ネタばれ含む、いち風間ヲタ目線感想です。




風間さん「だけ」を目的に観るとすれば、観劇は1回で大丈夫かな、と私は思いました。何故なら、私は風間さん(に限らずかな)に「絶え間ないチェンジ&サプライズ」を求めているからで。それでいくと今回のお仕事は、彼のこれまで(外部で)培ってきたものをお披露目されている、といったところかな。つまり既視感が否めない。
ただこれは、私が彼の時代劇仕事*1に対し超満腹でむしろこれからゆっくり消化していきたい状態だからだと思います(髷ヅラから解放されてもう随分経つのにね☆)。純粋に役者風間そのものを堪能するには申し分ない場を与えられ、むしろジャニ舞台においてはこれまでにない破格の扱いと言っていい位置づけのような…。客演もしくは特別出演スペシャルゲストです☆的な…。風情としては、平成の鮮やかな牡丹達(ジュニア)の中に昭和の枯れすすきが1本混じり込んだような(ヒドス)感じなんですけど。枯れすすきは決して霞まない。むしろ重みを与え舞台が締まる。華やかなジャニーズ舞台をNHK色に染めてしまう影響力は諸刃の剣ですけれど、お城という出し物が“和”を前面に押し出していて、芝居面に深みを出すために風間さんを投入したのならば、それは大正解だったんじゃないでしょーか。もうふぁんの欲目とか何とでも言って下さい。でも、カーテンコールにおいて風間さんへの拍手はひときわ大きかった。これはふぁん故の都合良い幻聴によるものではなかったです。
今回の指名がホントに急なものだった事は火を見るより明らか*2で、それに対して憤りがあったのも確かです(うちのカザマは便利屋じゃないんだぜ!的オカン心理)。約9ヶ月ぶりのナマ風間さんはまず「うわっデーモン!」と思ってしまうほど頬がこけて見えて(ライトの加減か目の下のクマも…)、それがまた枯れ具合に拍車かけて、どんなに若く見えるとはいってもピチピチ現役最先端ジュニア達の中に混じるとやっぱり年齢は隠せないなとか、お城メンバーの大半が2年連続登板という事でやはり何となく彼1人まだ馴染んでないなとか(これはあくまで妄想イメージ)、けっこう雑念混じりで観てしまったのは、私の観劇席が予想よりはるかに死角が多かったからでしょう…とほほ(舞台半分が見えない状態って!ちなみに3階右列でした)。2幕〜3幕での風間的見せ場の多くが死角部分…というのはやっぱりツラいよー。で、次回観劇(願わくばもう1公演探したい!)の際は、死角部分の補完をしたいというのもありますが、やはりお城そのものをもっと堪能したいのと、城カンパニーに風間さんが馴染んでいく様を確認したいのと、あのシーンをもう一度!脳裏に焼き付けたい!という欲求と…、つまり結局はやる気満々じゃんって事ですね。
ちなみに、私的風間名シーンは

1.義経・弁慶・三郎の影絵
…三郎(風間)が故郷を回想するところから、義経(滝様)が手でキツネ(だったかな?)を作りスクリーンに影絵が映し出され、それに弁慶・三郎も乗っかり平和な世を願う物語に発展…かなり高度な影絵!平和を象徴する鳥が羽ばたく様は、お話的にも感動ですが、それを懸命に(いっぱいいっぱい?)作り出す風間さんがかわいかった!手のうねり(羽ばたきを作る動き)が美しい!


2.「epilogue」ダンス
…風間さんがダンシングしたのは、結局「×(〜ダメ〜)音頭」とこの2曲のみ。ダメ音頭は残念ながら私の席からは9割がた確認できずでした(無念)。ユニでがっちり固められたバックJr(しかも精鋭!)に割り込むのは不可能(むしろこれで正解)だとこの目で見てはっきり割り切れましたけど、でもこの「epilogue」だけは!譲れない!滝翼のジュニア卒業〜デビューを見届けた世代にとって、この曲はやはり特別で(あとは「REAL DX」ですか)、それに乗せてまた風間さんが踊るのを見る事ができるなんて!3部ショータイムのラスト。全員が白スーツ(胸にはコサージュ)を着用し、2トップは風間さんと藤ヶ谷父さん(彼的にいまだこの名で呼ばれるのは不本意でしょうか?)。滝さんが歌いながら赤い太鼓橋をゆっくり渡り、その先には劇中で使われた白馬(義経の愛馬)が待つ。つまり義経がたくさんの人々(筆頭には弁慶と三郎)に見送られながら旅立って行く…という劇の続きだという事でしょう。ちょっとね…不覚にも感動で胸が熱くなりましてね。若きジュニアの皆!枯れすすきの背中を見て!ジュニア10年選手の滋味あふれるダンス、しかと見て!風間さんはやっぱり、手さばきひとつにも感情を込め表情をつける事ができる、根っからの演技人なのです(ダンス技術どうこうはさておいて)。もっと、もっともっと踊って欲しい。


さてさて、ひさしぶりにナマの東京ジュニア達を大量に拝む機会に恵まれたわけで(最近はもっぱら西方面に傾いていたので)。死角席ながらもしっかり堪能させて頂きました。で思ったのが、何だかすっごくレベル高いなおい!という事。舞台性質上、私の比較基準はカツンさん辺りがメインバックを務めてた頃のSHOCKだったりするわけですが…あの頃はほんと小さかった子達が大きくなって立派になって…ってやだ!私ばあやみたいだ!特に驚愕は藪様の凛々しい成長っぷり。その成長は雑誌TV等で確かに確認はしてたものの、やはりナマで見てしまうと違います。何だか私好みの…(また病か)。でもたまに奇跡のように見せられる笑顔はやっぱり昔のあどけなさで。私は過去と現在の狭間できゅるきゅる翻弄されっぱなしでした。つまり夢中で追っかけてました(双眼鏡で)。あと、やっぱり気になる高木君。皆さんに倣ってキィとでも呼んだほうがいいのでしょうか。マサキとか昔のじんじんとか(過去形なのが何とも…)あえてクラヨ氏とか彷彿とさせるー。ヌーボーと背の高い天然系が気になるようです私。きっと風間さんも好きな系統に違いない(最近、裸少ロケで一緒が多いですね!)。そして、あの凛々しい役者さんはどなたかしら?と思ったら渉ちゃん(横尾)でした。短髪をさらに逆立ててオットコマエー。酔いどれ演技が板につきすぎです!父さん(藤ヶ谷)はよぉ頑張ってました。弁慶を爽やかに、でも確かな演技で魅せてくれました。「白虎隊」を経ての大役抜擢なのでしょうか。彼にもっと演技仕事を!
話戻して、お城出演ジュニアの皆さんは個々に高い技術や魅力を持ちながらも、あくまでも滝さんを讃え支え舞台の主旨を理解したうえでバックに徹し。それは滝城という美しい作品の大切なモチーフとして生きていて。さながら「Magical Summer」*3を思い出させる絵が展開されてました。また「和」モチーフなんて、そんなの私(含め多くの観客)が愛するテーマに決まってますしー。ジュニア衣装ひとつ取っても視覚的に楽しかった。一環した揺るがないテーマのある作品はやはりかくも美しいものだと改めて。


…「お城2006」DVD、今さらですがポチッとしてくるとしますか。
父さん弁慶を見ながら、去年はこれをクラヨ氏がねぇ…と思ってたらいても立ってもいられなくなってきましてねぇ。もう思うツボ。

*1:お江戸〜道中に太閤記に順庵に…改めて濃いラインナップだこれ

*2:「今年も滝ちゃんのお城やっちゃおっか」「あれ?今年はヨコと大倉いないのー?(全国行脚中です)」「んー、滝ちゃんとそこそこ気心知れててそれなりに演技できて7月空いてる子いないのー?……あっ、ちょうどここにいたじゃなーい」「ユー明日新橋まで来チャイナよ(→そのままリハへ突入)」という社長心の変遷があったと予想

*3:森の木陰に潜む妖精(ちびっこジュニア)一人ひとりまでもが欠けてはならないと感じられる、まさに真夏の夢のような舞台でした