恋はコメディー

9日の昼公演を観てきましたので軽く感想を。多少内容にも触れてます。


風間ピエールの出演時間自体は長くないけれど、おいしい…というか、ストーリー上きっちり不可欠な役割でした。タイトル通り、キャスト5名の恋愛エピソードがストーリー全面に絡み合ってくるわけですが、それが軽快に扱われてるため、過剰な甘ったるさとか重苦しさはなく、終わった後純粋に「あー楽しかった!」と思える舞台でした。個人的にコメディーはあまり得意ではない(というよりは重くて一癖あるものが好きというか慣らされてるというか)ので、始まるまではどうかなーと思っていたのですが、そこは演者の生ならではの迫力にぐいぐい引き込まれまくりました。
えりりんは何もかもが圧倒的に素晴らしく(個人的には声の抑揚がすごく好き)、石井さんはいかにもミュージカル畑出身という独特のリズム感を感じました。秋吉さんは、うん、セクシーでした(笑)。ルリリンについては…台詞面で正直「あれ…?」と思う箇所が最初から何度となくあり*1、その点が残念だし拍子抜け。確かに、それについてあれこれ有無を言わせないだけの華とか威圧感とかは感じましたが…うー、“大”女優という肩書きは何とも面倒くさい代物だなと、観劇後話したりしてました(光子の話題も出てきたり)。Jの世界は確かにトンチキで理不尽な事だらけだけど、常に刹那と戦っているだけにピンと張りつめた緊張感があって、それこそが“プロ”としてのあるべき姿勢だという認識が(ジャニーズに浸かりきった私の中で)知らず知らずに出来上がっていたので。芸能(演劇)界はまだまだ広く奥深いって事ですね。
風間さんについては、もうただただ可愛かった!風間史上最も明るい髪色のおかげで若返り効果も抜群!衣装はジャストサイズで小ささ細さがますます際立って、しかもそれがかなりゴージャスな仕立てだったり…つまり見た目がとーってもジャニーズだったのです!ジャニーズ界においては異端児でも、完全外野に放り出されたらやっぱりJの刻印が彼の額にもしっかり刻み込まれて見えました。お庭から部屋の中に入ってくる、という最初の登場の瞬間、ピエールの周りにぱあぁぁっとお花が舞って見えたのですが私だけかな。舞台でのお芝居については、本当に彼に対してはもう何の心配もしていないので(実際、今回も実に難なく好演されていたと!)、あとはビジュアル如何…だったのですが、その点ではもうハナマルっ☆フランスのママン大好きお坊っちゃんそのものでした。ホント予想以上に可愛かったので、こんなのが見られるならもう1回だけ観劇回数増やそっかな…と一瞬思ったのですが。恋コメ自体は単純明快なお話ゆえに一回の観劇で十分かみ砕いて完結出来るので、予算的問題からもこれ以上増やす事は無さそうです。次の東京楽で私の恋コメは終了です。

*1:台詞を噛む、台詞が抜ける(飛ぶ)、感情が追いついていない