柔らかなままで

SHOCKを観終え、オオクラ/大倉たちょにコワイくらい首ったけ。


SHOCKは良くも悪くもガッチガチの厳格なイメージ(帝劇というハコがそう見せているのもあるでしょうし、出演者陣の醸し出す雰囲気とか)があったので、たちょが果たしてそこにどう食い込めるのか…と、期待やら不安やらで、幕が開くまではとにかく異様な緊張感に襲われていました(超本気モード)。
「Endless〜」DVDを見る限り、アキヤマオーナーは道化役(それが悲しい結末をいっそう際立たせてるのですが)ながらも、長年コウイチの片腕を務めてきたという貫禄&自信が伺え、カンパニーの実は頼れる兄貴分という印象。対してオオクラオーナーは、カンパニーのかわいい弟分で、オーナーというよりも金づるのお坊ちゃん(ヒドイ)って感じかな。頑固なコウイチや暴走しがちなヤラほか、勝手気ままなメンバー達にあたふた翻弄されまくる姿がかわいいっ。コウイチの事故後、罪の意識に苦しみ劇場経営もうまくいかずやさぐれ…という、オーナーというには余りに頼りなくてこれといった成果も出していないのですが(笑)。父の死によって突然全責任を負う立場に立たされてしまった若き経営者の奔走っぷりは、思わず手を差し伸べたくなるほどでした。それが、大役抜擢で必死に食らいつくクララ自身の姿とこれまたシンクロし、何だかもう胸いっぱいに。
たちょの武器であるほわんとした空気が、とかく緊迫しがちなカンパニーの中和的役割を果たしてたと思います。古典(私のイメージとしてはバロック調)世界に送り込まれたやわらかな風。オーナー登場時、「わたくし、プレイヤーとしての夢も決して捨てたわけではございません」と挨拶した通り、SHOWの中で踊りまくり歌(ソロ!)などの見せ場を与えられていたりで、これは予想外の驚きでした。あー、ひょっとして“オーナー兼プレイヤー”というポジションをあえて作って下さったのかなーと、光一座長&社長にひたすら感謝です。おかげで、ちょっと今まで見た事ないかも!というたちょが大盤振る舞いされ、その魅力にたじたじです。ドキドキです。当分はこの幸せに酔ってみます。あー、惚れたなー。改めて、ではなくて、新たに。
以下、ときめき箇所覚書。


・黒スーツ(蝶ネクタイでしたっけ?)で登場し、お客様へご挨拶。はきはき喋ってる(ように頑張ってる)ーっ!と早くも感動。自分のこのハードル設定の低さ、今ならジャンピング土下座できる
・そして早くもダンス合流!お、踊ってるっ(当たり前)!しかもめちゃくちゃ全開笑顔で!こんなにも白い歯むき出しダンサー大倉を初めて見たような気がします(けだるげもしくは含み笑いのイメージが強く…)。コウイチ他メンバーと一緒に熱唱。こんなにも大きく口を開けて歌う大倉、初めて(略)。すごく…すごくミュージカルしてるっ
・話題のピンクスーツ登場!かっ…かわっ!!実際に見ると、ところどころラメっぽくキラキラッと光っていて、WSで見た時に若干感じた野暮ったさはどこ吹く風
・千秋楽公演を終え大騒ぎのメンバーを尻目に、大きな電卓を叩いて大騒ぎするオーナー
・わーわーと経費削減を叫ぶも、全く相手にされず(ゆさゆさ揺さぶられてされるがまま)
・コウイチに泣きつくも、「サーモンなのが悪いんじゃないか?」。サーモン=サーモンピンクスーツ
・電卓をジャケットのポケットに仕舞おうとするも、なかなか入らずモタモタのオーナー(素?)(かわっ!)
・大騒ぎのカンパニーを見ながらガックリしたりいじけたり、小芝居も色々してるーっ(サマストでの分かりにくかった小芝居を思い出し、その成長にまたも感動)
・ひとり掃除をしようとしたら、ブロードウェイの人に声をかけられ(アーユーオオクラ?とか何とか)、「イエスアイアム…」と答えるオーナー。え…英語喋った!(クララが立った!的な)何かデキる男っぽい!
・翌日、「オーナーらしく」きめきめスーツで登場(以降も、何気に衣装替えの多いオオクラ。喜)
・またしてもダンスダンス。本当にありがとうございます!
・舞台はオンブロードウェイへ。オーナーもダンスに歌に大活躍
・オフではとにかくにこにこと楽しそう(素で楽しんでそうな…)にダンスしていたオオクラ、オンでは一転して険しい表情に
・これは、オーナーとしての苦悩(オンへ行くという事は自分の劇場を捨てるという事)や葛藤を表現してるのかな?なんて想像したら非常に萌え
・青のチャイナ衣装で登場しソロダンス(!!)。この時はにっこにこでそれはもう可愛いのですが、「あれ?オーナーとしての苦悩はどこに?」と思ったり(笑)。やっぱり自分のソロは嬉しいよなっオーナーっ!
・重量感のあるタップダンス
・コウイチとヤラの仲間割れにより、険悪ムードのまま続けられるSHOW
・ジャパネスク。壮絶な殺陣が繰り広げられ、オオクラも長槍で参戦
・べ、弁慶!?
・あまり戦いには参加せず「行けーっ」と号令係のオオクラ
・コウイチとヤラが一騎打ち。コウイチの刀が飛ばされて落ちる
・オオクラがコウイチに替えの刀を。でもそれはすり替えられた真剣
・真剣によって傷つき、階段を転げ落ちるコウイチ。目の当たりにして絶望の叫びをあげるオオクラ
・1年間病院で意識の戻らないコウイチ。罪の意識に苦しみながらも自劇場でSHOWを続けるオオクラ
・演目はシェークスピア
リア王?では対コウイチに古典台詞の応酬。たちょの低音ボイスが台詞に重みを与え、不謹慎ながらもすごく色気を感じました
・苦悩に満ちた表情がまた!
・観客もメンバーも離れる一方で、寂れた感のオオクラシアター
・楽屋で独りピアノを弾くオオクラ
・突然立ち上がり、狂ったように歌い踊り出す(「追憶の雨」)
・余りに突然で面食らい「もしや笑いどころ?」(な訳ない)と思ったけれど、ROCKロック(ヘッドハンド系)していてその…めちゃくちゃかっこいいです!
・コウイチ復活。銅像を巡るアドリブも無難にこなしホッ
・この辺はエイトでのどギツさに慣れてるせいか、むしろ緩やかなやさしさを感じました
・コウイチのラストステージ。ジャパネスク一色という感じ
・オオクラが和太鼓参戦!!衣装がノースリーブ!しなる二の腕がたまらない
・たちょの雰囲気のやわらかさって、顔とか口調とか身体のラインとか(笑)色々な要因はあると思いますが、関節の柔らかさも大きいんじゃないかなーと(ひょっとして二重関節?と思う事が多々)
・「夜の海」、カンパニー全員(白衣装)でのダンスは本当に壮絶で美しかったです。その中でたちょが踊っている(しかも三番手的位置で)というのは本当にすごい事なんだなーと
・コウイチが天へ昇るのを見送るオオクラ…たちょは涙をこらえてるのか(双眼鏡使わなかったので定かではないですが)、顔にかなり力が入り若干ブサ(略)になってました
・感じやすくて吸収しやすい(栄養分含め)クララ、この2ヶ月でたっくさんの事を学んで帰って来るのを楽しみにしてます!