必殺#11

結局、私にとっては「予告CMこそが全て(OA前にして最高地点にまで到達し終結)だった」というちょっと残念な回になってしまいました。しまった!予告CMをいっさい残していないヨーッ><壮大なネタばれ祭りによる(よい方向の)効果は残念ながら私には及ばなかったようです。
要所要所にグッと胸にくるやり取り、表情、台詞などなどはあったのに(特に、主水さんの重厚な存在感はさすが年の功!)、それらがうまい事織り成してくれず、何だか間延びしてる…と思わずにいられなかった。よい素材を並べてみたものの、活かしきれず結局テキトーに鍋へ放り込み、できあがりは間の抜けたやっつけ料理?これはカゴツルベを観た時のファーストインプレッションに少し近い気が…あ、それについてはまた別の機会に感想をあげます。あれやこれをギューッと凝縮して繋ぎ合わせてもう一歩踏み込めば、もっと劇的かつ広がりのある展開に持っていけるのに(俺にメガホンを握らせろ)!!と、身勝手に名プロデューサーを気取るのはヲタのとても悪いクセなので、とりあえずこの辺で自重しときます。
源太については、裏稼業の苦しみから逃れる手段として“死”という形がむしろしあわせなのかも…とも思っていました。が、11話での源太は、仕事人として半人前扱いされる自分をもどかしく思い、背伸びしようとしているように見えました。これは予想外!未熟ながらも、もういっぱしに“鬼”の顔を身につけているじゃあないですか。源太の苦悩と言えば、殺しに対する罪悪感ばかりがクローズアップされてきましたが、それとは裏腹に、仕事を重ねることで仕事人としての成長とプライドも生まれていたのかな。この辺の葛藤部分も掘り下げてほしかったな…というのは、源太/クララびいきとしてのささやかな願望です。
“鬼”となってしまったからには、ああいう形で幕を降ろした事についてさほど抵抗はありません。ただ、善人が報われないというのはやはり後味の良いものではないし、仕事人としても結果中途半端なままだったというのも…。あわれでしかたないです。何のために生まれてきたのか?しあわせだった?そして作太郎です。子供の目前で仕事人勢揃いで火葬、という事は、“頼み人”作太郎に真実をすべて見せたという事なのだろうか。彼はこれから重い業を背負わされて生きていくのだろうか?とにかく煮え切らない、息苦しい位のモヤモヤ感が残る結末でした。
ともあれ、オオクラさんお疲れさまでした!真冬の京都時代劇ロケ(酷寒!)の過酷さはこちらの想像以上だったと思います。11話の翌日にOAされた鉄腕DASHでは、実に美味しそうで幸せそうなクララがいました(食い物に対する嗅覚がすばらしすぎ)。必殺での頑張りに対するご褒美ロケですね!いつになるかは分からないけれど、クララの次回演技仕事が楽しみです。