ゆく夏くる秋

松竹座観劇終了とともに私の夏が終わりました。今年の夏は何だかんだで関ジュに(少ない)年貢を納めてしまったような気がします(エイトコン→滝様コン→サマスペというべてらん大活躍コース)。サマスペは、前回の観劇時と比べてあちこちに変化が見られました。舞台部分でいえば特に台詞。そして細かい動きにも。それがアドリブによるものなのか演出上の変更指示なのかは分かりかねますが、それぞれがより役の本質に迫ったものとなっていて、良い意味で余裕も生まれているなと思いました。柔軟にお遊びを交えながらも、それが“度を過ぎた悪ふざけ”になっていないのが観ていて心地よく安心。これまでは、関ジュっこに“毒”っ気が足りない事をそれとなく危惧してきましたが、今はそういう曇りはありません。この辺りについては改めてきちんと突き詰めて整理したものを残したいなあと。話戻し、変更によって2〜3は「前のが好きだったなあ」と残念に思う箇所もありましたが、これはあくまでも個人的好みの範疇で、総体的にはこれからもどんどん進化していくだろうのびしろ(しんごむらかみ語録)を感じさせるものになっていて、あらためて関ジ
ュっこの底力を見せつけられたのでした。短期間でこれほどの進化を見せられるのだから、じっくり腰を据えて取り組んだらどんなにか*1。そう思うと、この子たちにもっともっと活躍の場を!経験値を上げる機会を!と強く願わずにいられません。
1部を観終えて、「これで心置きなく夏を終えられる!」と十二分に満足!のハズが、その直後、急きょ2部も入れる運びとなりました。ハプニングによりお鉢が回ってきた形とはいえ、お友だちには本当に感謝です。3階席から全体を見渡せた事で、気づかなかったあれこれが見えてきて(きっと目が10個あっても足りない!)満足度ますますUP。見上げる秋空には雲一つなく、来た道の後には草木一本残らない、そんな感じの清々しい今の心境です。何だか表現がはげしく間違っていますが。エイトが「ANOTHERが出発であり分岐点」と振り返るように、現関ジュっこにとってこの夏の経験がこれからの指標になればいいなと思います。千秋楽まで突っ走って下さい。
いろいろと書き残したい事はあれど溢れすぎて整理つかないのと、明日も仕事というのを考え、変更により残念賞だった点をメモっておきます(そこ?)。

  • 独房に入れられたトシロー(濱ちゃん)に差し入れをするシーン。レン(長男)の「俺は笑顔をあげるわ」という箇所が台詞のみに(以前は下からニューッとよじ登ってトシローに笑顔を見せていた)
  • 死の直前、トシローの「オカン、俺もう約束守れんかもしれへん…」と呟く箇所がすっぱりなくなっていた。この台詞が私にとって最大の泣きどころだったのに!
  • 銃弾を受けて倒れたくず鉄(くんた)が、形見にとリュウジ(桐やん)に宝物のくず鉄を渡そうとするシーン。く「これ…あげる…」リ「そんなんいらん!」というコミカルなやり取りが消え、フツーに流されていた

ざっと思いつくのはこんなところ。ただ、これがアドリブによるものなのかどうかが曖昧なので、これ以上は言及せず流しておきます。全体に見て確実に良くなっていってるのは間違いないので。

*1:サマスペの実質稽古期間は2週間、そのうちべてらん交えての全体稽古は4、5回で、その度に台本が変わっていたとか@20日2部MCより